【10月23日 AFP】米通信大手AT&Tは22日、米メディア大手タイム・ワーナー(Time Warner)を買収することで合意したと発表した。幅広いメディア・エンターテインメント資産とその配信手段を持つ巨大メディア企業が誕生することになる。

 AT&Tのランドール・スティーブンソン(Randall Stephenson)会長兼最高経営責任者(CEO)によると、ケーブルテレビ局HBO、ニュース放送局CNN、映画会社ワーナー・ブラザーズ(Warner Bros)などを傘下に持つタイム・ワーナーの買収額は850億ドル(約8兆8000億円)以上。

 買収は現金と株式交換を組み合わせて行い、AT&Tはタイム・ワーナーの負債も吸収する。負債も合わせた取引規模は1087億ドル(約11兆2800億円)に上る。

 スティーブンソン氏は「両社は強みを補完し合う完璧な組み合わせで、顧客、コンテンツ制作者、配給業者、広告主に役立つ通信メディア業界とはどのようなものなのかということへの新たなアプローチをもたらす」と述べた。(c)AFP