【10月20日 AFP】男子テニスのニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)が、来シーズンのABNアムロ世界テニストーナメント(ABN AMRO World Tennis Tournament 2017)を欠場することが明らかになった。

 21歳のキリオスは当初、来年2月にオランダ・ロッテルダム(Rotterdam)で行われるATP500シリーズの同大会に出場予定だったが、米ニューオーリンズ(New Orleans)で行われる米プロバスケットボール(NBA)のオールスターゲーム(2017 NBA All-Star Game)のイベントに出席できるよう、大会の関係者が契約を解除したという。

 キリオスは、先週行われた上海マスターズ(2016 Shanghai Rolex Masters)でポイントを諦めたり、ファンや主審と口論に及んだりしたことで、罰金処分と8週間の出場停止処分(精神科医の治療を受けた場合は3週間に短縮)が科されたばかりだった。

 同大会のトーナメントディレクターを務めるリカルト・クライチェク(Richard Krajicek)氏は公式の声明で、「合意の下に彼を信用することもできるが、われわれは彼が100パーセントのモチベーションで大会に臨めないのであれば、あまり意味がないと考える」と語った。

 またオランダ放送協会NOSは、元選手のクライチェク氏が「疲労しているときには、テニスが彼(キリオス)にとってほとんど意味を持たない状態で、中国で起こったことを目にし、このような決断を下した」と話したことを報じている。

「彼(キリオス)は正しいことをしている。なぜなら、6か月間テニスのことしか考えないと、彼は頭がおかしくなってしまうからだ」

 キリオスは2013年のプロ転向以来、しばしば物議を醸しており、自身がテニスをプレーすることは嫌いで、バスケットボールの方が好きだと発言したこともあった。世界ランキング14位のキリオスは今週初め、来シーズンは出場する大会数を減らすことを示唆していた。(c)AFP