【10月19日 AFP】香港(Hong Kong)で16日に行われた毎年恒例のビクトリアハーバー(Victoria Harbour)横断水泳大会で、意識不明の状態で救助され病院に搬送されていた女性参加者が死亡した。今回の大会で2人目の死者となった。

 世界的な選手や一般参加者が出場した今回の大会では既に、溺れて意識を失った状態で救助艇に引き上げられた後、病院に搬送された男性1人が死亡している。

 国際水泳連盟(FINA)は18日、男性の死亡事故を受け、この大会に加え、海外の同様の大会について調査することを決定していた。

 香港の大会の広報担当者は19日、AFPに対し、意識不明だった2人目の女性(59)が死亡したことを認めた。19日中にさらに詳細な情報を明らかにするとしたが、報道などによると、女性は17日深夜に息を引き取ったという。

 死亡した2人はゆっくりとしたペースで泳ぐレクリエーション部門に参加していた。

 香港アマチュア水泳協会(The Hong Kong Amateur Swimming Association)とスポンサーの複合企業、新世界発展(New World Development)は悲惨な事故について「深い悲しみ」の意を表した。

 ビクトリアハーバー横断水泳大会は海洋汚染の影響で30年間、開催が中断されていたが、地元メディアによると、同水泳大会で死者が出たのは、中断を経て2011年に再開されてから初めて。(c)AFP