【10月19日 AFP】サウジアラビア当局は18日、殺人罪で死刑判決を受けた同国のトゥルキ・ビン・サウド・カビル(Turki bin Saud al-Kabir)王子の刑を執行した。サウド王家のメンバーは数千人いるが、処刑されるのはまれ。

 内務省の声明によると、カビル王子は口論になったサウジ人を銃で撃って殺害した罪で、首都リヤド(Riyadh)で刑が執行された。

 サウジの英字紙アラブ・ニューズ(Arab News)は2014年11月、リヤドの裁判所が友人を射殺した王子1人に死刑判決を言い渡したと、名前を出さずに報じていた。同紙によれば、王子は2012年12月、リヤド郊外のキャンプ場で口論の末に発砲して1人を殺害し、1人を負傷させた。その後、自ら警察に通報したという。

 同紙は犠牲者の親族の話として、死刑判決はサウジの「公正な司法制度」を反映したものだと伝えている。

 サウジでは死刑の大半が刀による斬首で執行される。AFPが集計した内務省の記録に基づくと、王子は今年サウジで死刑が執行された134人目となった。(c)AFP