【10月19日 AFP】スリランカの税関当局は18日、末端価格で50万ドル(約5200万円)に相当するツバメの巣45キロを焼却処分した。

 ツバメの巣は主にスリランカから国外へ渡航しようとした旅客の荷物や、国外宛ての郵便小包から過去4年間にわたって押収されたもの。税関の報道官はAFPに対し、「絶滅が危惧される種の保護に対するわが国の努力を示すために、保管していた押収物を処分した。ツバメの巣は末端価格で1キロ当たり最大1万ドル(約100万円)程度に上るだろう。だが、われわれにとっては違法取引であり、価値はない」と答えた。

 ツバメの巣はスープの材料として、中国をはじめアジア諸国で珍重されている。しかし、スリランカの厳格な植物・動物保護規制の下では、ツバメの巣の採取、所有、輸出は違法とされている。(c)AFP