【10月15日 AFP】「今年最大の被害をもたらすおそれがある」といわれている台風21号(アジア名:サリカー、Sarika)が、人口の集中するフィリピン本島へ向かっている。同国当局が15日、警告した。

 民間防衛局によると、東部カタンドゥアネス(Catanduanes)島ではすでに最大風速40メートル超の強風によって、送電網と電話網が完全に壊滅している。

 政府の気象予報士、ベニソン・エスタレハ(Benison Estareja)氏によると、台風21号は今年フィリピンを直撃した台風の中で最強ではないが、首都マニラ(Manila)のすぐ北の人口密集地域を通過すると予想されており、今年最大の被害をもたらす可能性がある。

 台風21号は16日未明までに、ルソン(Luzon)本島東海岸のアウロラ(Aurora)州に上陸するとみられている。(c)AFP