【10月15日 AFP】フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領は14日、犯罪者を殺すと脅すことに「非の打ち所はない」と述べて自身の方針を擁護し、既に死者が3700人を突破した「麻薬撲滅戦争」を手加減することなく続けていくと誓った。

 国際刑事裁判所(ICC)のファトゥ・ベンスダ(Fatou Bensouda)主任検察官は13日、フィリピンの麻薬撲滅戦争について「深く憂慮している」と述べ、ICCがドゥテルテ氏を殺人の扇動で訴追する可能性を示唆した。

 しかしドゥテルテ大統領は14日、いつもの調子で反論し、自身の発言と一か月に1000人以上が死亡している麻薬撲滅戦争を擁護。「犯罪者を殺すと脅すことにやましいことは何もない。『犯罪者どもよ。私はお前たちを殺す。ばかなまねをするな』という声明一つとってみても、非の打ち所はない」と述べた。

 14日の当局の公式発表によると、ドゥテルテ大統領の就任以降、警察はこれまでに1578人を殺害し、2151人が詳細不明の状況で死亡した。死者の合計は前回発表より368人増えて3729人となった。(c)AFP