【10月13日 AFP】男子テニスのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)は12日、けがからの復帰を目指すロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が再び世界のトップへと返り咲くことは簡単ではないだろうと語った。

 今年2月、自身のキャリアで初めてとなる手術を受けた35歳のフェデラーは、7月以降はリハビリのためツアーから遠ざかっている。四大大会(グランドスラム)通算17勝を誇るフェデラーは、1月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)で敗退後、双子の娘のために風呂掃除をしていた最中に膝を負傷していた。

「今、彼(フェデラー)は練習していると思うけど、トップ4に復帰できるかはわからない。見守ってみよう」と話すワウリンカは、「彼にとって、大けがをするのは初めてのことだ。けがの後に戻ってくるのは簡単なことではない。でも、彼がもし身体的に100パーセントの状態であれば、危険な存在になることは間違いない」と語った。

 来季の復帰を目指すフェデラーは、来年1月に行われる男女混合国別対抗戦ホップマンカップ(Hopman Cup)にワウリンカやベリンダ・ベンチッチ(Belinda Bencic、スイス)らとともに出場する予定だ。

 男子テニス界は現在、2003以来初めてフェデラーとラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)がそろってトップ4から陥落し、次世代の台頭が目立ち始めている。世界ランキングでは、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)が1位、アンディ・マレー(Andy Murray、英国)が2位でつづく中、全米オープン(US Open Tennis Championships 2016)覇者のワウリンカは世界3位に位置している。

 現在、上海マスターズ(2016 Shanghai Rolex Masters)に出場しているワウリンカは、同日行われたシングルス2回戦でカイル・エドモンド(Kyle Edmund、英国)を6-3、6-4で下している。

 ワウリンカが3回戦進出を決めた一方、第7シードのトマス・ベルディハ(Tomas Berdych、チェコ)はマルセル・グラノリェルス(Marcel Granollers、スペイン)に6-7(4-7)、6-7(1-7)で敗れ、大会から姿を消すことになった。また、第11シードのダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)はブノワ・ペール(Benoit Paire、フランス)に6-1、7-6(7-0)でストレート勝ちしている。(c)AFP/Talek HARRIS