【10月12日 AFP】昨年11月にフランス・パリ(Paris)で起きた同時襲撃事件のサラ・アブデスラム(Salah Abdeslam)容疑者の弁護士らは12日、テレビのインタビューに対し、同容疑者の弁護を止めることを決めたと語った。

 弁護士のフランク・ベルトン(Frank Berton)氏とスベン・メアリ(Sven Mary)氏は仏テレビBFMのインタビューに応じ、ベルトン氏は「われわれは共に、彼(アブデスラム容疑者)の弁護をあきらめる決意をした」と語った。

 ベルトン氏はまた「われわれは、彼が発言することはないと考えている。彼は黙秘権を行使する」と述べ、「この立場に置かれたわれわれに何をしろと言うのか。最初から言っていたはずだ…もしもクライアントが沈黙し続けるならば、われわれは弁護を止めると」と語った。

 アブデスラム容疑者は4月にベルギーからフランスに身柄を移送されて以後、取り調べに対して黙秘を続けている。

 130人が死亡したパリ同時襲撃事件においてアブデスラム容疑者が果たした役割について、捜査当局は依然として正確なところを突き止めていない。(c)AFP