■「復帰は近く、それまで諦めない」

 ウッズが復帰初戦に選んだことで、すでに約2万8000枚のチケットが売り切れていたセーフウェイ・オープンにとって、今回の突然の棄権は大打撃となっている。

「セーフウェイとトルコ航空オープンをはじめ、カリフォルニアとトルコのファン、そして私のプレーを楽しみにしていたテレビ視聴者に謝罪するとともに、欠場することをお知らせする」と語ったウッズは、「こうなることを望んでいたわけではないが、トーナメント出場に向けて努力を続けていく。復帰に近づいているし、それまで諦めない」と強調した。

 大会主催者のジョニー・ミラー(Johnny Miller、米国)氏は、ウッズの決断に理解を示しながらも、大会への影響についても認識しており、ゴルフ専門局ゴルフ・チャンネル(The Golf Channel)に対して「大会に大きな影響があることは明らかだ。タイガーの幸運を祈る。ゴルフ界全員がわくわくしていた。このニュースをお知らせするのはつらいというのが本音だ」とコメントした。

 ミラー氏はまた、「タイガー・ウッズでいることは苦労する。往年のタイガー・ウッズの片りんをみせることが難しいなら、それはなおさらだ」とすると、「復帰すれば、2000年当時のタイガー・ウッズを誰もが期待してしまうが、それは無理だ。いつか彼がそうなるために、適切な舞台を選ぶことを望んでいる」と語った。

 一方、長年ウッズの代理人を務めているマーク・スタインバーグ(Mark Steinberg)氏は、復帰戦の舞台について、同選手は米本土の米ツアーを考えていくことになると示唆している。

「米ツアー以外を最初の復帰戦にすることは、私もタイガーも適切でないと考えている。それらの判断は、健康状態や3週間以内とする復帰計画とは関係なく、米ツアーに配慮してのことだ。適切でないと感じたため、ヒーロー・ワールドチャレンジでの復帰も様子をみていくことに決めた」

(c)AFP/Rob Woollard