【10月11日 AFP】2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)欧州予選は10日、各地で行われ、グループAのフランスは前半にポール・ポグバ(Paul Pogba)が挙げた得点が決勝点となり、同グループの強敵オランダに1-0で勝利した。

 ブルガリアに4-1で勝利した7日の試合後、ディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督から自身の出来について批判されていたポグバだったが、この日は見事なパフォーマンスで期待に応えた。

 今夏史上最高額でマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に加入したポグバは前半30分、25メートルほど離れた地点からゴール左に強烈なミドルシュートを放つと、ボールはオランダのGKマールテン・ステケレンブルフ(Maarten Stekelenburg)の手を弾き、ネットを揺らした。

 デシャン監督は試合後、「彼(ポグバ)とは話していない。ただロッカールームに入る直前に、少し言葉をかけただけだ。『信頼している』とね」と語った。

「この試合が彼の能力を証明した。ポグバはこれまでよりずいぶん良かったし、彼も自分自身ができることを示してみせた。われわれは彼を疑ったことはない。彼がまだ比較的若く、成長途上であることを忘れてはならない」

 一方、ポグバは「チームが良い試合をしているときは、自分にとっても良い試合だ。もし、チームの試合が良くなければ、自分も良くないと言える」としたうえで、「僕らは個人のパフォーマンスについて話すつもりはない。批判や自分に対する『悪口』を聞くというのは、あまり良いものではないというのは本当だ」と話している。

 フランスは試合終了直前、オランダのメンフィス・デパイ(Memphis Depay)のシュートで危ない場面もあったものの、ウーゴ・ロリス(Hugo Lloris)の好セーブで難を逃れた。

 デジャン監督は、「追加点を奪えたかもしれないが、われわれにとっては重要な勝利だ。前半でもう少し相手にダメージを与えることができたと思うが、この2勝は大きい」とコメントした。

 欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)準優勝のフランスは現在、同日の試合でブルガリアに3-0で勝利したスウェーデンと勝ち点7で並び、グループAの首位に立っている。一方、欧州選手権出場を逃したオランダは現在グループ3位となり、2018年のW杯出場へ向けては立て直しが急務となる。

 オランダのダニー・ブリント(Danny Blind)監督は試合後、「うちのキーパーが練習ではしないようなミスをした。チームとしては、後半の方が良いプレーだったが、試合終了間際にはいくつかチャンスがあったから、少なくとも勝ち点1を取る必要があった」と敗戦を悔やんだ。(c)AFP/Nicolas PRATVIEL