【10月9日 AFP】ラグビー南半球4か国対抗戦、ザ・ラグビーチャンピオンシップ(The Rugby Championship 2016)は8日、第6節の試合が行われ、W杯王者のニュージーランドが57-15で南アフリカを下し、2個の記録を作って大会制覇に花を添えた。

 この日の試合の結果、ニュージーランドは、30点満点の勝ち点を獲得して今大会を優勝。これは、全6節でボーナスポイントを獲得して全勝しないと届かない勝ち点で、過去に何度も同大会を制しているニュージーランドでも、完全制覇の記録をつくるのは初めてとなる。

 またこの試合は、ニュージーランド対南アフリカ戦で最も点差がついた試合でもあった。これまでの記録は、13年前にプレトリア(Pretoria)でニュージーランドが南アフリカを下したときの52-16が最高だった。

 それでも、元警察官で、めったにチームをほめないスティーブ・ハンセン(Steve Hansen)ヘッドコーチ(HC)は、強豪国の南アフリカに大勝しての記録達成にも「前回(アルゼンチン戦)よりは良かったが、完璧な内容というわけではない。ゆえに浮かれすぎることはない」と話した。

「この瞬間を楽しもうと思う。われわれが質の高いラグビーを披露し、国民を誇らしい気持ちにすることができたからだ」

 開幕から4連勝を飾り、2節を残して早くも優勝を決めたニュージーランドは、前半こそ12-9と僅差で折り返したものの、後半に爆発。結局は9トライを奪って大勝を収めた。

 この勝利で、ニュージーランドは史上最多タイとなるテストマッチ17連勝を飾った。10月22日にホームのオークランド(Auckland)で行われるオーストラリア戦に順当に勝利すれば、18連勝の新記録を樹立することになる。

 その後ニュージーランドは、中立地シカゴ(Chicago)で行われるアイルランド戦を皮切りに、11月に国外でのテストマッチ4連戦を予定している。ローマ(Rome)でのイタリア戦、ダブリン(Dublin)でのアイルランド戦、パリ(Paris)でのフランス戦と続くこの4試合に勝利すれば、2016年中に連勝は22にまで伸びることになる。

 トゥイッケナム・スタジアム(Twickenham Stadium)で行われたもう一方の第6節の試合では、4トライを挙げたオーストラリアが33-21でアルゼンチンに勝利し、2位の座を確保した。以下、3位が南アフリカ、最下位がアルゼンチンとなった。(c)AFP