イタリアとスペインが分ける、ウェールズは敵地で勝ち点1を獲得 W杯欧州予選
このニュースをシェア
【10月7日 AFP】2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)欧州予選は6日、各地で行われ、グループGのイタリアは、試合終盤にダニエレ・デ・ロッシ(Daniele de Rossi)のPKで追いつき、スペインと1-1で引き分けた。
敵地トリノ(Turin)でボールを支配したスペインは、イタリアの守護神ジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)のらしくないミスからビトロ(Victor Machin Perez "Vitolo”)が先制点を挙げた。
代表164キャップ目の試合でブッフォンは後半10分、セルジオ・ブスケッツ(Sergio Busquets)のスルーパスにゴールマウスを飛び出してクリアしようと試みたが空振りし、抜け出したビトロは難なくボールをゴールに流し込んだ。
フレン・ロペテギ(Julen Lopetegui)監督率いるスペインは、6月に欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)の決勝トーナメント1回戦でイタリアに0-2で敗れたリベンジを果たすかに見えたが、PKで同点ゴールを許した。
後半37分、エデル(Eder Citadin Martins)がペナルティーエリア内でセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)と接触して倒れると、フェリックス・ブリッヒ(Felix Brych)主審は副審との協議の末PKを指示。デ・ロッシは、ダビド・デ・ヘア(David de Gea)の逆側にこれを決めて同点とした。
2016年はイタリアと3度対戦して1度も勝てていないスペインだが、本大会出場に向けてはまずまずの結果となった。
同組では、同日リヒテンシュタインに2-0で勝利したアルバニアが首位に立っており、アルバニアは9日にホームでスペインと対戦する。
グループDでは、欧州選手権で準決勝まで進んだウェールズが2度のリードを奪いながらも敵地ウィーン(Vienna)でオーストリアと2-2で引き分けたが、1958年以来のW杯出場を目指すウェールズにとっては貴重な勝点1の獲得となった。
クリス・コールマン(Chris Coleman)監督が指揮を執るウェールズは、序盤にギャレス・ベイル(Gareth Bale)が迎えた決定機がオーストリアのGKロベルト・アルマー(Robert Almer)に阻まれたものの、その後ジョー・アレン(Joe Allen)が左足を振り抜いて見事な先制点を挙げた。
ホームのエルンスト・ハッペル・シュタディオン(Ernst-Happel-Stadion)で戦うオーストリアはその後、イングランド・プレミアリーグのストーク・シティ(Stoke City)でアレンとチームメートのマルコ・アルナウトビッチ(Marko Arnautovic)がダビド・アラバ(David Alaba)のボールに抜け出して頭で同点ゴールを決めた。
前半ロスタイムにウェールズは、ベイルのロングスローでゴール前が混戦となると、最後はトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に所属するオーストリアのケヴィン・ヴィマー(Kevin Wimmer)に当たってボールはゴールに吸い込まれて再びリードを奪った。
それでも後半3分にオーストリアは、アレンのミスからボールを奪ったアルナウトビッチがこの日2点目を挙げて同点とし、試合は引き分けに終わった。
試合後ベイルは英スカイ・スポーツ(Sky Sports)に対し、「難しい場所での戦いだったので、僕らにとって大きな勝ち点1となった。今日が最高のできではなかったことは分かっている。いいチームが相手だったので厳しい試合だったが、僕らはまだ成長できる」とコメントしている。
また、グループIでは、国際舞台に初登場のコソボが、イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)に所属するクロアチアのマリオ・マンジュキッチ(Mario Mandzukic)に前半だけでハットトリックを許すなど、0-6の大敗を喫した。
後半もクロアチアは、マテイ・ミトロビッチ(Matej Mitrovic)、イヴァン・ペリシッチ(Ivan Perisic)、ニコラ・カリニッチ(Nikola Kalinic)が加点し、コソボはアルバニアのショコドラ(Shkoder)で行われたホーム扱いの試合で手荒い洗礼を受けた。(c)AFP