【10月6日 AFP】世界最高峰のスーパーラグビー(Super Rugby)に参戦するサンウルブズ(Sunwolves)の新ヘッドコーチ(HC)に任命されたフィロ・ティアティア(Filo Tiatia)氏が5日、就任記者会見に臨み、初年度は残念なパフォーマンスに終わったチームの改革を約束した。

 しかしながら、2年契約を結んだ元オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)のティアティア氏は、来年2月の開幕戦で王者ハリケーンズ(Hurricanes、ニュージーランド)と対戦する経験の浅いチームについて、ファンには辛抱してほしいと語った。

 日本代表の指揮官に就いたジェイミー・ジョセフ(Jamie Joseph)氏とともに会見に臨んだティアティア氏は、「さまざまな面で改善をしていくつもりだ。今季(新シーズン)はわれわれにとって2年目になる。学ぶことは多くあるが、その中で成長し続けていくことになるだろう」と述べた。

 今年から18チームに拡大したスーパーラグビーに参戦したサンウルブズだが、選手や指導者の人選の遅れもあり予想通り苦戦を強いられ、1勝1分け13敗に終わった。

 4月にはチーターズ(Central Cheetahs、南アフリカ)に17-92という大敗を喫し、日本代表の元HCエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)氏には、戦力の厚みに欠け、「恥ずかしい」と非難された。

 一方、こちらも元オールブラックス戦士のジョセフ代表HCは、2019年のラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)に向けて、日本選手を強化するために、ブレイブブロッサムズ(Brave Blossoms、日本代表の愛称)とサンウルブズの「連携」を力説した。

 ジョセフ氏は、サンウルブズが世界を相手により戦えるようになり、ファンに喜んでもらえるようにするため、「できることは力になりたい」と語った。(c)AFP