【10月6日 AFP】16F1第17戦の日本GP(Japan Grand Prix 2016)が7日から9日にわたって開催される。AFPは、日本GPにまつわる五つのトピックをまとめた。

■プレッシャーがのしかかるハミルトン

 マレーシアGP(Malaysian Grand Prix 2016)で勝利への希望が煙のように消えたメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は今週末、総合優勝の資格があるかどうか厳しく問われることになるだろう。

 今季5戦を残して、チームメートのニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)を23ポイント差で追いかけるハミルトンはさらなる失敗を重ねないようにするため、鈴鹿サーキット(Suzuka Circuit)での「ハットトリック」をもくろむ。もしハミルトンが優勝すれば、F1で自身キャリア通算50勝目を記録することになる。

 しかし、ハミルトンが主張している自身に対する陰謀論は、チームの士気を上げることにはほとんどつながっていないだけでなく、自分自身にも良い影響を与えていない。セパン・インターナショナル・サーキット(Sepang International Circuit)でエンジンブローを起こしたハミルトンは、「これは許容できない。誰かが今年は僕に勝ってほしくないと思っているんだ」と怒りをあらわにした。ハミルトンにとって、事態が手遅れにならないように、身を正す時間はそれほど残されていない。

■絶好調を維持するロズベルグ

 ロズベルグは、先週のマレーシアGPで巻き返して3位フィニッシュするまでは3連勝を飾るなど絶好調だ。ハミルトンがセパンでエンジンブローを起こし、悪魔に取りつかれたような状況の中、ロズベルグは総合2位のチームメートとの23ポイント差を生かすことを目指す。

 今季初めには2位に43ポイント差をつけていたにもかかわらず逆転されたことを考えれば、優勝までのカウントダウンをするのは時期尚早である。しかし、流れは疑問の余地なくロズベルグに傾いており、ハミルトンが3年連続のワールドチャンピオンになるためには、今後のレースでほぼ完ぺきな走りをしなければならない。