【10月22日 AFP】ストリートバスケットボールとして知られる3x3(スリーバイスリー)の人気が、アジアを筆頭に世界中で拡大する中、国際バスケットボール連盟(FIBA)はこのスポーツが2020年の東京五輪で実施されることを期待している。

 5人制バスケットボールの短縮形として行われる3x3について、FIBAは過去に五輪種目への推進に失敗したものの、若い世代にアピールする競技を求める方針を国際オリンピック委員会(IOC)が打ち出したことで、これまでにない期待が膨らんでいる。

 スピード感が持ち味の3x3がIOCの方針に適合し、米都市部にルーツを置きながらも世界有数のスポーツ大会で実施される大きな要因となったのは、アジアでの高い人気だ。

 すでに3x3はアジアで開催された第1回と第2回のユースオリンピック競技大会(Youth Olympics)やアジアビーチゲームズ(Asian Beach games)を筆頭に、アジアインドアゲームズ(Asian Indoor Games)やアジアユースゲームズ(Asian Youth Games)で採用され、2018年の第18回アジア競技大会(18th Asian GamesAsiad)でもお披露目されることになっている。

 IOCが導入した新規則によって、五輪開催地には独自に競技・種目を選ぶ権利が与えられており、2017年6月に決定する東京五輪の最終プログラムの候補リストには3x3も含まれている。

 FIBAで3x3の推進活動を担当しているニコラス・ウィドマー(Nicolas Widmer)氏は、「たくさんの議論が重ねられている」とし、「これは5人制に代わるものというわけではなく、追加種目になる。あくまでも新しい種目であり、新しい競技ではない。バスケットボールの新種目として、われわれは実施を推進していく」と語っている。

 第5回アジアビーチゲームズ(5th Asian Beach games)で行われた3x3を視察するため、ウィドマー氏はFIBA代表団として開催地ベトナム・ダナン(Danang)を訪問。ビーチリゾートとして知られるダナンに隣接する仮設の野外会場で実施された3x3が、毎試合スタンドが埋め尽くされるほど人気が拡大していることを示すのに、この大会は最高の宣伝になったと語った。