【9月30日 AFP】韓国は30日、北朝鮮の脅威に対抗するためとして計画している米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の配備について、新たな候補地を発表した。当初の配備先をめぐっては、地元住民が健康や環境への被害を懸念し、抗議活動をしていた。

 韓国国防省は30日、THAADの新たな配備候補地を南部・慶尚北(North Gyeongsang)道の星州(Seongju)にある空軍基地の18キロ北で、韓国大手財閥ロッテグループ(Lotte Group)が所有するゴルフ場のある場所に変更すると発表した。

 韓国政府と米政府は、北朝鮮が今年1月の4回目の核実験以降に行った一連のミサイル実験を受け、THAADを韓国に配備することで合意していた。だがこれを受け韓国では、THAADの配備が決まった星州の住民を中心に、強い反対運動が起きていた。(c)AFP