【9月30日 AFP】(更新)米ニュージャージー(New Jersey)州のホーボーケン(Hoboken)駅で29日朝、通勤客で混み合う列車が駅に突っ込み、クリス・クリスティー(Chris Christie)州知事によると1人死亡、114人が重軽傷を負った。

 列車を運行していたニュージャージー・トランジット(New Jersey Transit)の職員が現場でAFPに明らかにしたところによると、列車は駅内に入っても速度を落とさず、線路の終端に設けられた車止めを突き破って壁に激突して停止した。

 また別の職員は記者会見で、「爆弾のような爆発音」を聞いたと話している。同職員によると、列車は猛烈な勢いで車止めに衝突して宙に浮き、駅の屋根に接触。屋根の一部が崩落した。

 列車には当時、約250人が乗り合わせていた。乗客らは、車両が車止めにフルスピードで激突したと証言している。テレビ局FOXニュース(Fox News)の取材に応じた地元の通勤客の一人は、「列車は全く速度を緩めなかった。車止めを突き破るようにぶつかった」と振り返った。

 クリスティー知事が米CNNに語ったところによると、死亡したのはホームに立っていた34歳の女性だった。運転士も負傷し病院で治療を受けたがすでに病院を後にし、調査に協力しているという。(c)AFP/Thomas URBAIN