【9月28日 AFP】イエメン西部で26日夜、結婚式の最中に花嫁の父親が手投げ弾2個を投げ、女性8人と子ども4人の計12人を殺害する惨事があった。父親は精神疾患を抱えていたといい、自身も死亡した。当局者や親族が27日明らかにした。

 現場はイエメン西部イッブ(Ibb)州の町ヤリム(Yarim)。当局者によれば、この他に女性と子どもを含む18人が負傷した。

 親族の一人は、手投げ弾を投げつけたハザア・シャルマン(Hazaa Sharman)容疑者は「退役将校で精神疾患を抱えていた」と述べている。

 イエメンでは国中に個人で使える武器があふれており、伝統的に銃器を携帯する人が多い。

 アラビア半島(Arabian Peninsula)の南端にある貧困国イエメンは、イランが支援する武装勢力と、サウジアラビア主導の連合軍が後ろ盾となっている政府軍が衝突し、1年半にわたって内戦状態にある。国連(UN)の報告によれば、連合軍による介入後、6600人余りが犠牲となり、少なくとも300万人が避難民となっている。(c)AFP