【9月26日 AFP】戦闘が再燃しているシリア情勢をめぐる国連安全保障理事会(UN Security Council)の緊急会合で、シリアで「蛮行」と戦争犯罪を行っているとしてロシアを非難した米国と英国に対し、ロシア側は26日、強く反発した。

 ドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)露大統領報道官は、報道陣に対し「英国と米国の代表団による全体的に容認しがたい論調や言辞を指摘しておく。我々の関係を損ない傷つけるものだ」と語った。

 25日の国連安全保障理事会で、ロシアおよびシリアは、戦争犯罪を行っているとして繰り返し非難された。

 またロシアに対して、シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領に影響力を行使し、激しい空爆を停止するようにとの要求が出されていた。

 在英の「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると、22日にシリア軍が反体制派の支配下にあるアレッポ東部の奪還作戦を発表して以来、爆撃によって少なくとも124人が死亡したという。その大半が民間人だとしている。(c)AFP