【9月23日 AFP】フランス・プロサッカーリーグ連盟(LFP)は22日、リーグ1のSCバスティア(SC Bastia)に対し、観客がホームで開催されたパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)との今季開幕戦でトラブルを起こしたとして、次節の試合で一部無観客の処分を科すと発表した。

 これによって、24日に本拠地スタッド・アルマン・チェザーリ(Stade Armand Cesari)で行われるギャンガン(En Avant de Guingamp)との試合は、東側スタンドが観客なしで行われることが決定した。加えて、クラブには2万ユーロ(約225万円)の罰金も科された。

 問題となった試合では、バスティアのサポーターの一人が持っていた旗の柄で、CKを蹴ろうとしていたPSGのルーカス・モウラ(Lucas Rodrigues Moura da Silva)をたたく行為に及んだ。暴行を受けたルーカスは一時は頭を抱えながら身もだえ、その後すぐに立ち上がったが、主審は数分間にわたって試合を中断せざるを得なくなった。複数の選手が熱くなって衝突するなど、荒れ模様となったこの試合は、PSGが1-0で白星を収めている。

 ルーカスは今回の件について、「彼は(旗の柄で)私の頭に触れてきた。通常あり得ないようなことだが、ここでは普通だ」と語る。

「ここでプレーするときは毎回こんな感じだ。試合をするのにふさわしいコンディションではない」

「私たちは勝ち点3を獲得するためにここへ来たが、彼らはただ混乱を起こしたがった」

 一方のバスティア側はルーカスが故意に倒れたと非難し、チームのアントワーヌ・アゴスチーニ(Antoine Agostini)安全主任担当も「強打されたわけではないし、ルーカスが倒れるなんてありえなかった。われわれは(ルーカスの)演技に処罰が科されることを願う」と反論していた。(c)AFP