【9月21日 AFP】ゴルフ米国男子ツアー(US PGA Tour)のティム・フィンチェム(Tim Finchem)コミッショナーが20日、タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は史上最高のゴルフ選手であり、メジャー最多の通算18勝を誇る「ゴールデンベア」ことジャック・ニクラス(Jack Nicklaus)氏よりも上だとの見解を示した。

 退任に向けた準備を進めているフィンチェム氏は、ウッズが米プロバスケットボール(NBA)のマイケル・ジョーダン(Michael Jordan)氏と同じく、競技のあり方を変える歴史的な役割を果たしたと話している。

 フィンチェム氏はウッズについて、「彼は存命中の選手で最多の79勝を挙げている唯一の選手で、彼よりも勝っている選手は史上一人しかいない。そして彼は現役最多のメジャー通算14勝を挙げている選手で、彼よりも勝っている選手は史上一人しかいない」とコメントした。

「私は疑いなくジャック・ニクラスを愛している。しかし、史上最高の選手にはタイガーの名前を挙げなければならない。彼のゴルフ、そして優れた選手が次々に出てくる中で、あの圧倒的な強さは驚異的だった」

「彼の存在が競技を飛躍させた。私はいつも、NBAのマイケル・ジョーダン氏のようなものだと言うのだが、彼がゴルフを飛躍させ、新たなファンを数多く開拓し、そしてゴルフを変えた」

 長引く腰の負傷で、1年にわたって実戦から遠ざかっているウッズは、10月にカリフォルニア(California)州で行われる新シーズン開幕戦での復帰を目指している。

 40歳のウッズは、ニクラス氏のメジャー史上最多18勝を4勝差で追いかけているが、このところは記録更新は難しいとの見方が強まっている。(c)AFP