【9月21日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は20日、ニューヨーク(New York)で開かれた国連総会(UN General Assembly)で、任期中最後となる一般討論演説に臨んだ。その中でオバマ氏は、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領や米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏を念頭に、絶対的指導者や大衆迎合主義者らを痛烈に批判した。

 オバマ大統領は、繁栄を目指していく上では、米国をはじめ世界各地で台頭してきている「露骨なポピュリズム」よりも民主主義の方がより良い道筋だという見方を示した。

 さらに、米大統領選を念頭に置き、「未来が好むのは強い人物だという人もいる。だが私はこの考え方は間違っていると思う」と述べ、「歴史を振り返れば、力に訴える者らには2つの道筋しか残らないことが分かる。一方は永久弾圧で、これは自国内で衝突をもたらす。もう一方は国外の敵への責任転嫁で、戦争を引き起こしかねない」と説いた。(c)AFP