【9月19日 AFP】米東部と中西部で17日に爆発や襲撃事件計3件が相次ぎ、当局は18日、テロとの関連を視野に捜査に乗り出した。現時点ではいずれの事件も特定の過激派組織との関連は明らかになっておらず、3件が連動して起きた証拠もないが、24時間足らずの間に連続して発生したことから国民の間で不安が高まっている。

 ニューヨーク(New York)市のマンハッタン(Manhattan)で17日夜に爆弾が爆発し、29人が負傷した事件について、ニューヨーク州のアンドルー・クオモ(Andrew Cuomo)知事は18日「明らかにテロ行為だ」と断言。ただイスラム過激派組織「イスラム国(IS)などと結び付ける証拠は見つかっていないとし、「国際テロリズムとの関連はない」との見方を示した。

 ニューヨーク市警のジェームズ・オニール(James O'Neill)本部長によると、犯行声明を出した個人や集団はまだない。

 警察は爆発現場のチェルシー(Chelsea)地区から4ブロック離れた場所で2つ目の爆弾を発見したが、無事に処理され、分析に回された。当局者らによると、負傷した29人はこれまでに全員退院したという。

 一方、マンハッタンでの爆発の数時間前に160キロ弱南のニュージャージー(New Jersey)州で発生した爆発事件をめぐり、同州のクリス・クリスティー(Chris Christie)知事はCNNの番組で「こうした事例を数多く見れば、それらは何とでも呼べる。テロだ」と語った。

 この事件では、米海兵隊主催のチャリティーマラソンの最中にごみ箱に仕掛けられていた時限装置付きパイプ爆弾が爆発。けが人はなかったが、大会は中止に追い込まれた。これまでのところ犯行声明は出ていない。