【9月17日 AFP】男子テニス、国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup 2016)は16日、各地でワールドグループ・プレーオフが行われ、日本はダニエル太郎(Taro Daniel)と西岡良仁(Yoshihito Nishioka)がウクライナから2連勝を飾り、ワールドグループ残留に王手をかけた。

 世界ランク5位の錦織圭(Kei Nishikori)が今夏の蓄積した疲労を受けてこの日は休養したものの、うだるような暑さの大阪で行われた第1試合でダニエルがセルジ・スタホフスキ(Sergiy Stakhovsky)を7-6(7-4)、7-6(7-2)、6-1で下し、日本に流れを作った。

 続く第2試合で西岡が6-4、5-7、6-4、7-5でイリヤ・マルチェンコ(Illya Marchenko)を退けたことで、日本は17日に行われる第3試合のダブルスで勝利すれば、来年もワールドグループで戦うことができる。

 世界ランク88位のダニエルは、アルテム・スミルノフ(Artem Smirnov)に代わって直前に出場が決まったスタホフスキとの対戦について、「タイブレークを2度落として気持ちがなえるは当たり前。第3セットでけりをつけることができた」と語った。

 一方、キャリアハイの世界ランク50位につけるマルチェンコを迎え、西岡は格下として試合に臨んだ。しかし、照明灯がつくとマルチェンコから徐々に勢いが失われていった。

 マルチェンコは、「とんでもないことをしでかしたとは言えない。彼(西岡)はすべてのポイントで戦っていた。自分は1、2ポイントで集中を失って、ベースラインで彼に劣っていた」と、西岡をたたえた。

 リオデジャネイロ五輪で銅メダルを獲得し、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)で4強入りを果たした錦織は、17日のダブルスで杉田祐一(Yuichi Sugita)とペアを組む予定となっている。ウクライナはセルジ・スタホフスキ/ダニロ・カレニチェンコ(Danylo Kalenichenko)組の出場が見込まれている。(c)AFP