【9月14日 AFP】米国で放送されている人気リアリティー番組「ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ(Dancing with the Stars)」に、うその強盗話で大きな批判を浴びた水泳のライアン・ロクテ(Ryan Lochte)が出演したものの、観客がロクテに詰め寄ろうとして取り押さえられ、スタジオは一時騒然とした。

 事件は撮影が行われていた米ロサンゼルス(Los Angeles)のスタジオで起きた。ロクテとパートナーのシェリル・バーク(Cheryl Burke)が踊り終えたところで、2人の男がダンスフロアに侵入。2人は警備員に取り押さえられ、駆けつけた警察官によって身柄を拘束された。

 2人は8月のリオデジャネイロ五輪で、拳銃を突きつけられて金品を奪われたという強盗話をでっち上げていたロクテの名前の上に禁止マークが入ったTシャツを着ており、出演に抗議しようとしたとみられる。

 明らかに動揺した様子をみせていたロクテだったが、「いろんな感情が頭の中で渦巻いている。ちょっと傷ついたけど、まあ、今日はまったく自信がないことをやるために出演したわけで、それをやり遂げたわけだし、それに出てきたときは笑顔だったはずだ」とコメントした。

 観客の中には、ほかに女性の抗議者も複数いたが、ロクテに向かって叫んだため、スタジオから退出させられたという。(c)AFP