【9月9日 AFP】リオデジャネイロ五輪競泳男子の米国代表ライアン・ロクテ(Ryan Lochte)が五輪期間中に銃を突き付けられて強盗被害に遭ったと虚偽の証言をした問題で、米国オリンピック委員会(USOC)と米国水泳連盟(USA Swimming)は8日、ロクテに10か月間の出場停止処分を科したと発表した。

 両組織の共同声明によると、ロクテと共に強盗被害に遭ったとされていたジョセフ・ベンツ(Gunnar Bentz)、ジャック・コンガー(Jack Conger)、ジミー・ファーゲン(James Feigen)の3選手にも、4か月間の出場停止処分が科された。

 ブラジル当局は先月、強盗被害を捏造(ねつぞう)した罪でロクテを訴追。ロクテはその前にすでに帰国していた。

 この問題を受け、ロクテは国際的水着メーカーのスピード(Speedo)や米衣料品大手ラルフ・ローレン(RALPH LAUREN)といった大口スポンサーに契約を次々と打ち切られ、巨額のスポンサー料を失ったとみられている。

 今回の処分により、ロクテは来年ハンガリーの首都ブダペスト(Budapest)で開催される第17回世界水泳選手権(17th FINA World Championships)にも出場できなくなった。(c)AFP