■増加するコートジボワールの金生産量

 コートジボワールの公式な金の生産量は2015年に前年の20トンから15%以上増えて23.5トンに達した。5か所の鉱山が増産をけん引している。国内の金の埋蔵量は600トンと推定されているが、企業による採掘が進めばさらに増える可能性もある。

 しかし専門家は、広範囲に行われている違法採掘によって、認可を受けた採掘が妨げられる可能性があると指摘している。

 そうした問題を回避するため、政府は「金採掘合理化プログラム」を立ち上げ、北部と中部の違法鉱山200か所を閉鎖した。

 コートジボワール最大の鉱山を運営している企業ランドゴールド・リソーシズ(Randgold Resources)のデニス・マーク・ブリストウ(Dennis Mark Bristow)最高経営責任者(CEO)は、金の採掘を行う実業家たちは政府の施策に従いつつ「割り当てられた地帯」で「ある種の法律に従って」小規模の金鉱を運営することを計画していると言う。

「金採掘を犯罪にするのではなく、正常化することが重要だ」と、ブリストウ氏は言い、ロンドン(London)やニューヨーク(New York)の株式市場に上場している採掘会社が、問題の解決や環境保護に取り組むべきだと強調した。(c)AFP/Christophe KOFFI