【9月8日 AFP】とがったくちばしに数百本の歯を持ち、獲物を探して海中をうろつき回るモンスター──。英スコットランド(Scotland)のエディンバラ(Edinburgh)にあるスコットランド国立博物館(National Museum of Scotland)は5日、およそ1億7000万年前のジュラ紀に生息していた海生爬虫(はちゅう)類の化石を公開した。

 この化石はスコットランド北部のスカイ島(Isle of Skye)の海岸で1966年に発見され、その後スコットランド国立博物館に寄贈されていた。しかし関係者によると、埋まっていた非常に厚い岩石から取り出すための専門技術がなかったため、50年間そのままの状態で博物館に置かれていた。

「ストー・ロッホ・モンスター(Storr Lochs Monster)」と名付けられたこの生物は、恐竜が絶滅する少し前に絶滅した魚竜目に属し、体長約4メートル。円すい形の歯数百本がぎっしり生えたとがったくちばしで水を切りながら、太古の深海を泳ぎ回っていたという。(c)AFP