【9月6日 AFP】モザンビーク当局は5日、同国の海岸に漂着した航空機の残骸3片を新たに公開した。2014年に消息を絶ったマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便の一部とみられている。

 最も大きい残骸は三角状をしており、片面には赤と白の塗料が塗られ、裏側は金属仕上げになっている。先月下旬、モザンビーク南部のイニャンバネ(Inhambane)州の海辺で発見された。

 記者会見を開いた航空管理当局の幹部によれば、MH370便の一部とみられる残骸で色付きの破片が見つかったのは初めて。同幹部はこの破片について「補助翼か、(翼の後部の)フラップ、(水平尾翼の)昇降舵ではないか」と指摘。内側にラベルが残っていることから、それがない場合に比べて保有先の企業の特定ははるかに容易なはずだと語った。

 一回り小さい残りの2片は、モザンビーク南部のリゾート地シャイシャイ(Xai Xai)近郊で発見され、先月、当局に引き渡されたものだという。

 これら3片は全てマレーシアに送られ、調査が行われる予定。

 MH370便は、2014年3月に乗客乗員239人を乗せてマレーシアのクアラルンプール(Kuala Lumpur)から中国の北京(Beijing)に向かう途中で消息を絶った。捜索を主導しているオーストラリア当局は、モザンビークのほか南アフリカとモーリシャスで見つかり調査が行われた残骸5片について、MH370便の機体の一部であるのが「ほぼ確実」との見方を示している。(c)AFP