【9月5日 AFP】2008年の北京五輪で採取されたサンプルの再検査で陽性となり、同五輪の銀メダルをはく奪された陸上女子円盤投げのヤレリス・バリオス(Yarelys Barrios、キューバ)が、無実を主張して争う姿勢であることを表明した。

 バリオスは、北京五輪の銀メダルを獲得すると、4年前のロンドン五輪でも、2位に入ったロシアのダリア・ピスチャルニコワ(Darya Pishchalnikova)が薬物違反で失格となったため、繰り上げで銅メダルを手にした。

 しかし、1日の国際オリンピック委員会(IOC)の発表で、33歳のバリオスの検体から隠ぺい効果があるとされる利尿薬アセタゾラミド(acetazolamide)が検出されたことが明らかになっていた。

 それでもバリオスは、「私の知るドーピングは、トラックで浴びた太陽と、時間をかけてきたウエートトレーニングだけ」と挑戦的なコメントを発し、「間違いだと信じている。私はいつだってクリーン」と続けた。

 バリオスは、禁止薬物を摂取したことは一度もないと主張し、サンプルに「手が加えられた」可能性はないか、調査を行ってほしいと訴えている。

 IOCからメダルの返還を求められているバリオスだが、いくつかの報道によれば、メダルは競売サイト大手イーベイ(eBay)を使い、1万1000ドル(約113万円)で売ってしまった後だという。(c)AFP