【9月4日 AFP】スペイン・プロサッカーリーグ機構(LFP)は3日、早ければ来季から現在他国のリーグで用いられているようなビデオ判定のシステムを試験導入することを明らかにした。

 LFPはすでに、スペインサッカー連盟(RFEF)に対して試験的な技術使用の準備を整えるため、サッカー競技におけるルールの決定権を持つ国際サッカー評議会(IFAB)に交渉するよう要請しており、試験はスペイン国王杯(Copa del Rey)やスペイン・スーパーカップ(Spanish Super Cup)で行われると見込まれている。

 LFPは声明で、「8月12日付で、われわれはRFEFの審判技術委員会に対し、ビデオ判定による補助を試験的に開始するよう依頼状を出しました」と発表した。

 ビデオ判定の技術は現在、米国、オーストラリア、ドイツ、ブラジル、オランダなどの国々でテストが行われており、1日に行われたフランス対イタリアの親善試合では、国際試合としては初めてビデオ判定が実施された。

 W杯ロシア大会(2018 World Cup)でもビデオ判定の技術を導入する可能性を示唆する国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長は、「代表レベルの試合では初めてだ。われわれは前進しているし、期待が持てるものだった。うまく行けばもちろん、サッカー界全体が世界中の主要大会で審判を助けるこのシステムの導入を喜ぶことになるだろう」と語った。(c)AFP