【9月5日 AFP】16F1第14戦イタリアGP(Italian Grand Prix 2016)は4日、決勝が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)が自身初となる同グランプリ制覇を果たした。2位にはメルセデスAMGのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)、3位にはフェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が入った。

 ポールポジションのハミルトンがスタートに失敗したのに乗じてリードを奪ったロズベルグは、最後まで首位を維持して前年王者に15秒差をつけてフィニッシュした。ハミルトンは、シグナルブラックアウトから最初の20メートルで出遅れた時点で、事実上勝利を逃した。

 今季7勝目(通算21勝目)を挙げたロズベルグはこの結果、今季7戦を残してドライバーズランキング首位のハミルトンとの差を2ポイント差に縮めた。

 通算50回目の表彰台入りを果たしたロズベルグは、イタリアGP2連覇中だったハミルトンの「ハットトリック」と通算50勝目を阻止した。過去に同GPでハットトリックを達成したドライバーは、1950年代に活躍した故ファン・マヌエル・ファンジオ(Juan Manuel Fangio)氏にまでさかのぼる。

 地元開催となったフェラーリのキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)がベッテルにつづいて4位。5位にレッドブルのダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)、6位にウィリアムズ(Williams)のバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)が入り、レッドブルのマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が7位に続いた。

 8位にフォースインディア(Force India)のセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)、9位に先日引退を発表したウィリアムズのフェリペ・マッサ(Felipe Massa)、フォースインディアのニコ・ヒュルケンベルグ(Nico Hulkenberg)が10位となった。

 F1は次戦、第15戦シンガポールGP(Singapore Grand Prix 2016)に戦いの場を移す。(c)AFP/Tim COLLINGS