【9月3日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は2日、無人探査機「ジュノー(Juno)」が8月27日に初めて行った近接観測(フライバイ)で撮影した木星の北極と南極の画像を公開した。太陽系の他の惑星には見られない雲などの気象も見て取れる。

 ジュノーは北極から6時間かけて南に移動する中で木星から4200キロ以内にまで接近し、搭載カメラ「ジュノーカム(JunoCam)」で高解像度の写真を撮影した。

 また赤外線オーロラマッピング装置(JIRAM)で初めて木星の北極と南極のクローズアップの赤外線画像を撮影し、これまで観測されたことのなかった周囲と温度が異なるスポットを捉えた。

 JIRAMの開発に携わったイタリア国立宇宙物理学研究所(IAPS-INAF)のアルベルト・アドリアーニ(Alberto Adriani)氏は、木星のオーロラの謎の解明に期待感を示した。(c)AFP