【8月31日 AFP】昨季限りでイングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)を退団しトマス・ロシツキー(Tomas Rosicky)が30日、チェコ1部リーグのスパルタ・プラハ(Sparta Prague)と2年間の契約を結び、プロ生活をスタートさせた古巣に復帰することとなった。

 35歳のロシツキーは、「スパルタに戻れて本当に幸せだ。始まりの場所を忘れたことは一度もない」と話し、さらに「アーセナルにはすべてを感謝したい。クラブは素晴らしい仕事ぶりで、けがをした僕の治療にあたってくれた」と、10年を過ごしたクラブへの感謝の気持ちを示した。

 スパルタ・プラハでプロデビューを果たしたロシツキーは、2001年にチェコ選手の移籍金としては史上最高額でドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)に移籍。その後、2006年にアーセナルへ加入した。

「リトル・モーツァルト」と評されるロシツキーの現役生活は、度重なるけがとの闘いの連続でもあった。2015年6月の代表戦で負傷して、15-16シーズンは19分間しかピッチに立てず、チェコ代表の主将を務めたこの夏の欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)でも、大会途中で負傷して残り試合の欠場を強いられていた。(c)AFP