円熟期迎えた「ビッグ4」の3選手、全米OP前に健在を強調
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【8月29日 AFP】ここ10年以上にわたり、男子テニス界を席巻してきたいわゆる「ビッグ4」。キャリアの晩年に入りつつある4人だが、本人たちは、現在の地位を明け渡すつもりはまだまだないようだ。
男子テニスでは、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)、アンディ・マレー(Andy Murray、英国)、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)の4人が、直近の四大大会(グランドスラム)53大会のうち46回の優勝を重ねてきた。
しかし、肉体のひずみはすでに表れ始めている。ジョコビッチとナダルはこのところ手首の痛みに悩まされ、35歳になるフェデラーは、膝の負傷で今シーズンの残りを全休する決断を下した。
それでも、先日閉幕したリオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得し、錦織圭(Kei Nishikori)に「鉄人」と評される29歳のマレーは、年齢を材料に自分を奮い立たせていると話している。
「僕としては、最大であと3年か4年、このレベルでプレーできると思っている。簡単じゃない。38歳でも今と同じようなプレーができたらいいけど、それはかなり難しい」
ジョコビッチとマレーより1歳上のナダルは、キャリアを通じて膝や手首のけがに悩まされてきた。直近では、手首の負傷で全仏オープンテニス(French Open 2016)を途中棄権し、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)は出場を辞退。2か月ほど練習から遠ざかった。
それでも、過酷な日程となったリオ五輪ではシングルスでのメダル獲得はならなかったものの、男子ダブルスで金メダルを手に入れた。
ナダルは、「『ビッグ4』も年を取る。しかし今もノバクはナンバーワンで、アンディがナンバーツーだ。僕もけがをしてしまったが、それまでは(ツアーファイナル〈ATP World Tour Finals〉の)出場権争いで3位につけていて、2位ともさほど離れていなかった」とコメントした。
「もちろん、永遠にこの場所にいられるわけじゃないが、負傷前のレベルで、あと3年か4年はプレーできると思っている」
ジョコビッチは6月の全仏オープンを制し、フェデラーやナダルをはじめ、過去に数人しか成し遂げていないキャリアグランドスラムを達成した。その後のウィンブルドンでは、ここ7年のグランドスラムでは最も早い3回戦敗退に終わったが、本人はまだ絶頂期を維持できると考えている。
「僕は29歳で、テニス選手としての能力のピークにあると考えている。これからは、そのピークをできる限り長く延ばせるよう努めていくつもりだ」
(c)AFP/Dave JAMES