【8月27日 AFP】リオデジャネイロ五輪でスキャンダルや不祥事が続いたケニア五輪委員会(NOCK)のポール・フランシス(Paul Francis)事務局長が26日、同国の警察に逮捕された。

 ケニア警察は匿名情報として、「リオ五輪での問題をめぐり、ポール・フランシス容疑者が逮捕されたことは事実だ」と明かし、「これは五輪期間中におけるケニア代表選手団への管理怠慢、およびキット横領などのスキャンダルをめぐる捜査の一環だ」と述べた。

 ケニアのハッサン・ワリオ(Hassan Wario)スポーツ相は25日、NOCKの即時解体を宣言していた。

 五輪活動にまつわる汚職や不祥事の疑惑を捜査している警察職員から24日に事情聴取を受けていたワリオスポーツ相は、国内のスポーツ施設の管理などを行うスポーツ・ケニア(Sports Kenya)の主導の下、新たな五輪委員会を結成すると表明した。

 ワリオスポーツ相が「トラブル」や「事故」、そして「派遣の不手際」などがケニアの五輪を汚したとNOCKを断罪したのに対し、フランシス容疑者は、リオ五輪での混乱は政府の責任だと反論していた。

 これらの批判合戦につながったNOCKの不祥事にもかかわらず、ケニアはリオ五輪で(金6個を含む)合計13個のメダルを獲得し、国別のメダル数ランキングでは、アフリカ勢で最高の15位に入った。(c)AFP