【9月6日 AFP】パキスタン首都イスラマバード(Islamabad)のはずれにある丘陵で、お互いに声援を送り合いながら代わる代わる岩を登る若者たち──近年、同国で人気となっているスポーツクライミングだ。

 世界有数の3つの山脈、カラコルム(Karakoram)山脈、ヒンドゥークシュ(Hindu Kush)山脈、ヒマラヤ(Himalayas)山脈がぶつかるパキスタンは、長年多くの登山家たちを引きつけてきた。中でも、一番の目玉は「K2(ケーツー)」。標高8611メートルと高さこそ世界2位ながら、世界最高峰のエベレスト(Mount Everest)よりも登頂困難と評される高峰だ。

 パキスタンの登山家たちは、これまで数々の輝かしい栄光を残してきたが、登山そのものは、プロを多数輩出している北部地域を除いて、その人気はそれほど高くない。

 しかし、イスラマバードでスポーツクライミングの団体「エコ・アドベンチャー・クラブ」を運営しているナジール・アーメド(Nazir Ahmed)さんによると、スポーツクライミングへの注目は徐々に高まっているという。同クラブのメンバーは4年前の発足時にはわずか20人ほどだったが、今や500人に達し、毎週末にはヒマラヤ山系の端であるマルガラ(Margalla)丘陵に男女問わず集まっている。

 近年、地元の多くの人たちが、スポーツクライミングを趣味として始めている。スポーツ奨学金を得ている大学生、アドナン・アリ・シャー(Adnan Ali Shah)さんは、「大学対抗のクライミング大会で2度代表に選ばれ、それぞれ優勝と準優勝を果たした」と自慢げに話した。

 スポーツクライミングは2020年の東京五輪で初めて正式種目として採用される。リオデジャネイロ五輪では代表選手がわずか7人だったパキスタンで、待望のメダル獲得の機運が盛り上がりそうだ。(c)AFP/Gohar ABBAS