モンゴルのコーチがパンツ一丁姿で猛抗議、リオ五輪レスリング男子
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【8月22日 AFP】21日に行われたリオデジャネイロ五輪、レスリング男子フリースタイル65キロ級の3位決定戦で、判定に納得のいかないモンゴルのコーチが服を脱いでパンツ一丁になるという奇妙な方法で抗議する場面があった。
同階級ではロシアのソスラン・ラモノフ(Soslan Ramonov)が金メダルを獲得したが、ガンゾリグ・マンダフナラン(Ganzorig Mandakhnaran、モンゴル)のコーチが暴挙に出た3位決定戦の印象が強く残ってしまったため、ラモノフの優勝は影が薄くなってしまった。
ガンゾリグは試合終了間際、逃げ回りながら相手を挑発する行為をしたため、戦いを放棄したとみなされ、対戦相手のイフティヨル・ナブルゾフ(Ikhtiyor Navruzov、ウズベキスタン)にポイントを献上してしまうと、逆転で銅メダルを逃した。
するとその判定に激怒したガンゾリグのコーチ2人が洋服を脱ぎ始めて上半身裸になると、そのうち一人はズボンまで脱ぎはじめ、パンツ一丁の姿になった。その後、2人は警備員によって退場させられている。
モンゴルのバイヤンバレンチン・バヤラ(Byambarenchin Bayaraa)コーチは、「これは抗議なんだ。レフェリングに問題がある」と語った。
「ガンゾリグは7-6で勝っていたのに、あの判定で負けた。あんなペナルティーポイントが与えられたのはレスリング史上で初めての出来事だ」
「レフェリーが優秀ではなかった。彼らはウズベキスタンに味方していたんだ」
「300万人のモンゴル人がこの銅メダルを期待していたのに、われわれの手元にメダルはない。観客は100パーセントわれわれの味方だった」
(c)AFP