【8月21日 AFP】シリア北部アレッポ(Aleppo)で空爆された自宅のがれきから救出され、ちりと血にまみれた姿の映像が世界に衝撃を与えた少年、オムラン(Omran)君(5)の兄が20日、同じ空爆による負傷のため死亡した。

 英国に拠点を置くNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると、オムラン君の兄のアリ君(10)は17日のアレッポ空爆で重傷を負い、これが原因で死亡した。アレッポ北部の反体制派活動家団体「アレッポ・メディアセンター(AMC)」も動画の中でアリ君が死亡したことを認めた。

 空爆で崩壊した自宅のがれきから救出され、全身ちりや血にまみれた状態でぼうぜんと救急車のシートに座ったオムラン君の映像は全世界に拡散し、5年におよぶ激しいシリア内戦下で惨苦にさらされている子どもたちの象徴となった。

 反体制派が掌握するアレッポ南東部カテルジ(Qaterji)地区で17日にあった空爆の後、オムラン君と兄弟姉妹、両親らはがれきの中から救出された。全員、負傷はしつつも救出当時は生存していた。

 シリア内戦が始まって以来、死者数は29万人以上に上るが、このうち1万5000人近くが子どもだ。また、国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)によれば、アレッポ東部には現在も市民25万人が暮らしており、このうち約10万人が子どもたちだという。(c)AFP