【8月21日AFP】国際オリンピック委員会(IOC)は20日、ドーピング違反があったとして、ロシアのエフゲニア・コロドコ(Yevgeniya Kolodko)からロンドン五輪陸上女子砲丸投げの銀メダルを剥奪すると発表。これにより、同競技でメダルを剥奪された選手は2人目となった。

 IOCによると、2008年北京五輪と2012年ロンドン五輪で採取されたサンプルの再検査で、コロドコの検体が2種類の使用禁止薬物、トゥリナボル(turinabol)とホルモン分泌促進剤イパモレリン(ipamorelin)の陽性反応を示した。

 コロドコはロンドン五輪陸上女子砲丸投げで3位に入ったが、その翌週にベラルーシのナデジダ・オスタプチュク(Nadezhda Ostapchuk)が金メダルを剥奪され、繰り上がりで銀メダルを手にしていた。

 金メダリストは当初2位だったバレリー・アダムズ(Valerie Adams、ニュージーランド)で変わらず、4位で大会を終えたゴン・リージャオ(Gong Lijiao、中国)が、現在の銀メダリストになる。

 IOCはコロドコに贈呈した「メダル、メダリストのピン、賞状」を速やかに確保して返還するよう、 ロシア・オリンピック委員会(ROC)に指示している。

 世界反ドーピング機関(WADA)の独立調査官リチャード・マクラーレン(Richard McLaren)氏による報告書で指摘された「国家ぐるみ」のドーピング問題により、IOCは北京五輪とロンドン五輪で採取された数百種類を超えるサンプルの再検査を行った。(c)AFP