【8月19日 AFP】ドイツのトマス・デメジエール(Thomas de Maiziere)内相は19日、国内で社会的な統一をめぐる議論が激しくなる中、「ブルカ(イスラム教徒の女性が着用する顔と全身を覆う衣服)」の一部禁止への支持を表明した。

「ブルカを認めないことに賛成だ。運転中や公共機関、登記所、学校や大学、裁判所など、われわれの社会の共存に必要な場で個人が顔を見せることを定めた法規制を導入することに賛成だ」と、デメジエール内相は所属する保守政党の地方議員との会合の後に語った。

 またデメジエール内相は公共テレビに対し、「(ブルカは)われわれのコスモポリタンな国には属さない」と語り、「われわれは互いに顔を見せ合うことを望んでおり、それが、われわれがこれ(ブルカ)を拒否する理由だ──問題は、いかにして法制化するかにある」と述べた。

 アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相率いる保守政党、キリスト教民主同盟(CDU)内の強硬右派が支持するのはブルカの全面禁止だが、デメジエール内相は、議会で「承認を得る可能性がある」のは、特定の状況下に限定した違法化だと示唆した。(c)AFP