【8月19日 AFP】米国とブラジルのメディアは18日、五輪出場のため訪れていたリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)で強盗被害に遭ったと話していた競泳の米国代表選手らが、実際はガソリンスタンドで武装警備員とトラブルを起こしていたと報じた。

 米ABCニュース(ABC News)とブラジルのニュースサイトG1によると、ライアン・ロクテ(Ryan Lochte)ら4選手は、パーティーに出席するため外出した際にトラブルを起こし、その様子は防犯カメラによって撮影されていたという。

 G1がリオ警察当局の話として伝えたところによると、タクシーで移動していた4人はトイレを借りるためガソリンスタンドに立ち寄った。だがトイレのドアを壊したことから、銃を持った警備員に、警察を呼ぶ間その場にとどまるよう命じられ、いざこざに発展したという。

 ABCは匿名のブラジル警察関係者の話として、防犯カメラの映像には選手の1人が「トイレのドアを壊し、警備員と口論している」様子がとらえられていたと報じている。

 ロクテとジャック・コンガー(Jack Conger)、ジョセフ・ベンツ(Gunnar Bentz)、ジミー・ファーゲン(James Feigen)の4人は14日、警官を装った人物により金品を奪われる被害に遭ったと主張していた。

 事件は怒りの声を巻き起こすと同時に、五輪組織委員会が謝罪する事態となっていたが、警察当局は事件の信ぴょう性を疑問視しており、選手が虚偽の主張をめぐり刑事責任を問われる可能性も出ている。

 4人のうち、ロクテはすでに米国に帰国。コンガーとベンツは17日夜、米国へ向け離陸直前だった航空機の中で身柄を拘束された。ファーゲンの所在は不明となっている。(c)AFP