【8月18日 AFP】リオデジャネイロ五輪は17日、バスケットボール男子の準々決勝が行われ、フランスは67-92でスペインに敗れた。NBAでプレーするフランスのエース、トニー・パーカー(Tony Parker)は、この試合をもって16年間プレーした代表から引退することを発表した。

 NBAのサンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)に所属するパーカーは現在34歳。今回のリオ五輪では、プレーオフのカンファレンス準決勝までを戦ってから代表に合流していたが、今後はオフシーズンに体を酷使せず、6か月のリーグ戦を十分な状態で戦うことを選択したようだ。

 パーカーは、「これが僕の最後のゲームとなった。考えを変えるつもりはない。そんな軽々しいものではない」と話し、復帰の可能性もきっぱりと否定した。

 リオからはメダルなしで去ることになるパーカーだが、母国開催の欧州選手権(2013 European Basketball Championship)ではチームを王座に導くという目標を達成し、大会最優秀選手にも輝いた。

「ここまでの成果をとても誇らしく思う。楽しかった。最高の16年だった。後悔する部分は一秒たりともない。この雰囲気のなかでプレーできたことは大きな誇りだ。いつか代表での日々をゆっくり振り返ったときにも、誇らしく思うはずだ」

 スパーズでは、パーカー、エマヌエル・ジノビリ(Manu Ginobili)とともにビッグ3を形成したティム・ダンカン(Tim Duncan)が、昨シーズン限りでの引退を発表しており、パーカーにとっては別れの夏となった。

「いつかは訪れるものだけど、やっぱりつらいね。ティムと過ごした15年で、僕らはたくさんの成功を勝ち取ってきた。マヌがあと1年続けることはうれしく思う」

(c)AFP/Jim SLATER