【8月18日 AFP】国際ボクシング協会(AIBA)は17日、数人のレフェリーとジャッジが「試合を担当するレベルに達していなかった」として、リオデジャネイロ五輪から除外されたことを明らかにした。今大会では買収の可能性もしくは「狂った」判定があったとして、複数の選手やトレーナーから批判が集まっていた。

 AIBAの審判員委員会は、これまでにリオ五輪で行われた239試合を見直した結果、いくつかの試合で不可解な判定があったことを明らかにし、「誤審や不適切な判定に関わったレフェリーとジャッジは、リオ五輪の試合で担当させないことを決定した。AIBAの規則にのっとり、これまで行われた全試合の結果に変更はない」と語っている。

 どの試合で不適切な判定があったかは明らかにされていないが、15日に行われた男子ヘビー級の試合で、エフゲニー・ティシチェンコ(Evgeny Tishchenko、ロシア)がヴァシリー・レヴィット(Vassiliy Levit、カザフスタン)に勝利した際には、判定が不適切だと感じた観客がブーイングするなど物議を醸していた。

 16日の試合でも、世界選手権王者のマイケル・コンラン(Michael Conlan、アイルランド)が敗戦後、判定を不服として審判に激怒した際にも、コンランの勝利を確信していた多くの観客が罵声を浴びせていた。2試合の勝者はいずれも、ロシア人選手だった。(c)AFP