【8月16日 AFP】ロシア国防省は、イランの空軍基地から出撃したロシア軍機が16日、シリア領内のイスラム過激派に対する空爆を実施したと発表した。ロシアがイランの基地使用を発表したのは今回が初めて。

 シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領を長らく支持するロシアが昨年9月に空爆を開始して以来、シリア以外の基地を使用した空爆の実施を明らかにしたことはなく、今回が初めてのケースとなる。

 同省が発表した声明によると、「16日、(イランの)ハマダン(Hamedan)空軍基地から出撃した長距離爆撃機ツポレフ22M3(Tu-22M3)とスホイ34(Su-34)戦闘機が、アレッポ(Aleppo)、デリゾール(Deir Ezzor)、イドリブ(Idlib)各県で、『イスラム国(IS)』と(旧アルヌスラ戦線(Al-Nusra Front)の)『シリア征服戦線(Jabhat Fateh al-Sham)』を標的とした空爆を実施した」と発表した。

 この空爆で「兵器や弾薬、燃料が保管された大規模な倉庫5か所」やイスラム過激派の訓練キャンプを破壊したほか、司令部が置かれた施設3か所も標的とされ、「多数の戦闘員」が死亡したという。(c)AFP