【8月16日 AFP】リオデジャネイロ五輪のバスケットボール男子予選で、金メダル大本命の米国に惜敗したフランスのニコラス・バトゥム(Nicolas Batum)は、スター選手ぞろいの米国代表に対して世界の各チームはもはや恐れを抱いておらず、彼らに勝てると考えているとの見解を示した。

 フランスは14日に行われた予選最終戦で、一時は米国に16点差をつけられたものの、その後は追い上げをみせ、試合は97-100で敗れはしたものの、高給取りのスター軍団を大いに苦しめた。無敗を維持した米国だが、オーストラリア戦とセルビア戦に続き、3試合連続で辛勝している。

 バトゥムは今大会の米国代表について、「彼らは今でも世界最高の選手をそろえた世界最高のチームだ。コートに入ると(米国代表を)なかなか直視できない。僕らは彼らを尊敬している。なぜなら相手が米国代表だからだ」と語った。

「だけどそれは1992年の『ドリームチーム』が相手のときの話だ。今は米国代表と同じコートに立ち、互角に戦えると思っている。一度コートに足を踏み入れてしまえば、何が起きるのかは誰にも分からない」

 NBA選手の参加が認められたのは1992年のバルセロナ五輪からで、米国はマイケル・ジョーダン(Michael Jordan)をはじめ、ラリー・バード(Larry Bird)、マジック・ジョンソン(Magic Johnson)らスター選手をそろえた「ドリームチーム」で出場し、このチームは歴代最強と呼ばれている。当時は各国代表選手のほとんどがNBAのスーパースター選手と写真を撮ったり、サインをもらったりしていた。

 2004年のアテネ五輪準決勝で連勝がストップしたものの、その後の2大会では連覇を果たしている米国代表は、今大会で中国とベネズエラを退けたあと、3試合連続で苦戦を強いられた。しかし、予選リーグを5連勝で終えて決勝トーナメントに進出している。(c)AFP