【8月15日 AFP】ナイジェリアのイスラム過激派組織ボコ・ハラム(Boko Haram)は14日、2年あまり前に北東部チボク(Chibok)地区から集団拉致した女子生徒を映した新たな映像を公開し、政府に拘束されている戦闘員との交換を要求した。

 2014年4月に拉致され、いまだ行方不明となっている女子生徒218人のうちの1人の父親が、映像の中に自分の娘を確認したと述べた。拉致された少女たちの救出支援団体「少女たちを取り戻せ(BringBackOurGirls)」によると、この父親は、映像に映っている別の10人についても拉致された少女であるのが「確実だ」と話している。

 ナイジェリア政府は、この映像に関与していると主張する人物らと接触中だと明らかにした。撮影された日付は不明で、映像にはアサルトライフルで武装した覆面の男の周りに、イスラム教の服装で座ったり、立ったりしている50人ほどの少女の姿が捉えられている。

 この映像が公開される1週間前には、ボコ・ハラムの指導者アブバカル・シェカウ(Abubakar Shekau)容疑者が約5か月ぶりに姿を見せ、指導者が交替したとのうわさを否定していた。(c)AFP/Aminu ABUBAKAR with Stephanie FINDLAY in Lagos