【8月14日 AFP】リオデジャネイロ五輪は13日、サッカー男子準々決勝の試合が行われ、給与未払い問題に揺れるナイジェリアは、ジョン・オビ・ミケル(John Obi Mikel)とアミヌ・ウマール(Aminu Umar)が得点を記録し、デンマークに2-0で勝利。同日に行われた試合でポルトガルに4-0で快勝したドイツとの準決勝に進出した。

 1996年のアトランタ五輪で金メダルを獲得しているナイジェリアは、サルバドール(Salvador)での準々決勝の前に、給与未払いを理由として選手たちが試合のボイコットを示唆。 自身も「5か月間給与が支払われていない」と話していたサムソン・シアシア(Samson Siasia)監督も、選手たちを支持することを表明していた。

 シアシア監督は試合前日、「われわれはスポーツ庁、ナイジェリアサッカー連盟(NFF)など、すべての方向からひどい扱いを受けてきた。これが自国の選手に対する扱いなのか?我々はストリートチルドレンではない」と語っていた。

 ナイジェリア代表は、1次リーグで日本に5-4で勝利した試合前も、連盟が航空券を事前に予約していないかったことを原因として練習拠点の米アトランタ(Atlanta)で立ち往生し、試合開始のわずか数時間前にブラジルに到着するなど、問題が絶えない日々が続いている。(c)AFP