【8月13日 AFP】リオデジャネイロ五輪に出場するサッカー男子ナイジェリア代表のサムソン・シアシア(Samson Siasia)監督が12日、同国代表の選手たちが給与未払いを理由にデンマークとの準々決勝をボイコットする可能性を示唆し、それを支持すると表明した。

 シアシア監督はナイジェリアのラジオ番組で「ここまで11日間分の給与しか支払われていない。試合に対するボーナスもない。われわれが母国や米アトランタ(Atlanta)で積んできた練習は何のためなのか?これはフェアじゃない」と語った。

 ナイジェリア代表はリオ五輪期間中、さまざまなトラブルを経験している。リオに入る直前には、合宿地のアトランタで数日間にわたって立ち往生すると、勝利を収めた1次リーグのスウェーデン戦終了後には、選手がシアシア監督に辞めないよう懇願していた。

 自身も給与が5か月間未払いだと明かしているシアシア監督は、「われわれはスポーツ庁、ナイジェリアサッカー連盟(NFF)など、すべての方向からひどい扱いを受けてきた。これが自国の選手に対する扱いなのか?我々はストリートチルドレンではない」と語っている。

「全部めちゃくちゃだ。選手たちはもう試合をしたくないと言っている。私は彼らがどういう行動を取ろうとも支持する。彼らには自分たちの権利のために戦う権利がある」

「チームをこのレベルまで引き上げてきたが、私にはこれ以上のことはできない。これまでベストを尽くしてきたし、私自身疲れた」 (c)AFP